【施工先住所】佐賀市水ケ江
【建物種別】木造瓦葺2階建て
【築年数】65年(75坪)
【工期】約3ヶ月(他の部屋も含む)
【採用商品】絨毯:鍋島段通
BEFORE
AFTER
こだわりポイント
◆当時の想い出をそのままに
おじいちゃんとおばあちゃんの部屋だった想い出の和室。家族の想い出がたくさんつまった和室はそのままに、照明と雪見障子を新しく取り付けて、昔の雰囲気も残しつつ、新たな表情を楽しむことができる空間にしました。テーブルはおばあちゃんの裁縫机をリメイクし、上に置いている帯もおばあちゃんのものを使っています。
◆日本の伝統を大切に
日本の室町時代からの住宅の様式である、書院造をそのまま残しました。床の間・違い棚・付書院がそろっています。立派な欄間もそのままに、今の技術ではなかなか再現できないものも、大切に残しています。
ストーリー
先々代、先代の想いが詰まった築70年の住まいをリノベーションしたコンセプトハウス「リライフ」
田島興産とともに、約70年田島家を守り続けてきたその住まいは、その主の人生とともに「住居」としての役割を終え、空き家に。
壊して駐車場にしようか…でもどうしても踏ん切りがつかない…
あらためて見返してみる。家の中。
今はもう再現することがかなわない日本の古き良き建築文化がここにはある。そして何より、家族が幸せに暮らした想い出や記憶がここにはたくさん残っている。本当に壊す?それでいいの?
私達は考えました。そして残すことを決めました。
「日本の文化や人の想い、そんな大切なものをちゃんと残し、つないできてくれた人たちに感謝をしながら暮らす。それと同時に、今の暮らしやすさを妥協しない。そんな穏やかで快適な暮らしを創ること、それが私たちだからこそできることであり、こんな時代だからやるべきなんじゃないのか」田島興産とともに生きてきたこの建物が、今の時代の私達に大切なことを教えてくれました。
田島興産のコンセプトハウスとして、私たちが大切にしたいことを語ってくれる建物。70年の時を経てなお、「この建物を使って人のお役に立ちなさい」と諭してくれる大事な存在。
大切なものを大切にする、そんな暮らしづくりをやっていきたい。
それが、このリライフに気づかせてもらった私たちの大切な想いです。